心塾メソッド


心塾メソッドは、勉強を4段階に分けて考えます。

 

①暗記

これが本当に生命線となります。現在の入試システムに文句を言っても始まりません!

特に文型科目については、ここが点数の7割から8割を占めるといっても過言ではないと思います。

 

しかし、暗記することについては、本当に一人ひとり方法が違うと思います。

東進ハイスクールの現代文講師、というより、「今でしょ」でおなじみの林 修先生は、その著書『受験必要論』の中でこんなことを言っています。

 

 

”受験とは…「批判的精神を持って、批判的受容の中で、自分だけの勉強法を作り上げていく」ことです。それを楽しいと思える人は、勉強が向いているとも言えます。自分で自分のやり方を作っていくのは、本当に楽しいことなんですよ。そこには、創造するという感覚がありますから。それが面白いところだと思います。”

 

批判的精神とは、人が薦める暗記法・勉強法をそのまま鵜呑みにすることなく、自分に向いているかどうかを吟味していく精神のことでしょう。それを学校で前面に出してしまうと、素直でない=授業態度が悪いということになってしまいそうですが…なので、批判的需要の中で…となっていると思います。 

 

暗記法を、これまでの心塾での経験を踏まえて分類してみると…

 

<1> ひたすら書いて覚える

 

心塾の通塾コースに入ってくる生徒さんの、ほぼ全員がこの方法で暗記をしています。確かに昔からこの方法が鉄板とされているような気がします。ひたすらノートや白い紙に書いている姿を見かけます。学校の課題として、単語を書きまくるという課題が多いのも、この方法が一般的になっている要因だと思われます。

この方法のリスクは、間に合わないことが多いという点でしょう。週テスト等の短い範囲では、効果抜群ですが、範囲が広くなると間に合わないことが多いように思います。

 

何を隠そう、私も高校に入学したての頃は、この方法でしたが、部活との両立のために、この方法は諦めましたが、王道といえば王道でしょう!

 

<2> 音読する

 

最近の参考書でも、この音読を薦める本が増えています。この方法だと、視覚のみならず、聴覚も使うので記憶にとどまりやすいという効果が。最大のメリットは、回数をこなすことができるので、反復練習がこなせるという点。

最大のデメリットは、周りに人が居る場合、迷惑をかけてしまうという点。

 

塾長の私が、高校時代に、英語の春日先生から教わったのがこの方法。とても効果あった。(=最高の方法とは言い切れない)私には合ったということだろう。

 

<3> 単語カードに書いて、いつでも見て覚える。

 

これも、古典的といえるものだが、王道中の王道といえる暗記法であろう。書くのと音読とのあわせ技も可能となる。しかし、こちらもカードを作るのに時間がかかるというデメリットも。

 

<4> 語呂合わせで覚える

 

この語呂あわせほど、賛否両論ある暗記法はないと思います。過去に心塾で浪人をしていた生徒で、この語呂合わせの本で救われたという生徒も居る一方、全く受け付けないという生徒が多いのも事実。

 

 

<1>+<4>などのように、当然あわせ技も存在します。語呂を単語カードに落とし込み、音読するということも可能なわけです。

 

なので、個人個人自分なりの勉強法、暗記法を模索していくことになります。

 

 

暗記をさらに確実にするために必要なのが…

 

② テスト

 

です。これも、千差万別なのですが、心塾としては、塾長自らがテストするという形をとっています。

ランダムに質問していくこともありますし、全部書かせるという場合もあります。

 

実は、暗記したと思っていても、ばらばらに聞いてみたら、覚えていなかった…という事例が非常に多かったです。

順番どおりの丸暗記では、試験のときに使えません。

質問されたら、1秒もあけずに即答できなければ意味がないのです。

テストを経て、完璧に暗記が完了したら、

 

③ 出力

 

です。問題を解いていくことで、最終的に入試問題を解くところまで進めていきます。

いきなり過去問を解いていくという考え方もありますが、(もちろん時期を見て早めに過去問をしておくに越したことはないです)、段階を追ってすすめていくという方式を採用しています。

 

④ 統合

 

これまでの塾の指導の中で、実はここが一番難しく感じています。暗記はできたのに、テストで点が取れないというお子様が本当に多いのです。

苦しんで苦しんで覚えたのに、テストの点に直結できない…これが、みんなを勉強嫌いにさせてしまう原因だと私は考えています。特に数学ではその傾向が顕著に感じられます。

この『統合』の部分の習得に、最適な参考書が、数は少ないのですが、あるのです。

 

その参考書を熟読していくことで、試験で点の取れる学力を身につけていただきます。